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新・デジタリアンの散歩道

デジタリアンが取材したデジタルなニュースをお届けしています。

三菱電機、子育てを手助けする時短家電品を提案 西宮阪急で「切れちゃう冷凍」搭載冷蔵庫の開発秘話を披露

 

三 菱電機の冷蔵庫の高級機種にはすべて付いているといわれる機能「切れちゃう瞬冷凍」。おいししまま、しかも長期間にわたる冷凍を可能にし、しかも解凍にか かる時間を省けるのが特徴である。同社オリジナルの機能だ。子育て中の人たちや仕事を人たちにとって料理にかける時間を短くする<家事の時短>を手助けし てくれている。これの開発に関わった三菱電機住環境研究開発センター製品化技術開発部部長の平岡利枝さんと、当時三菱電機社員としてマーケティングを担当 し、現在は市場調査や商品企画の支援を行うアイキューブ(兵庫県芦屋市)社長の広野郁子さんの2人が、2013年3月4日、兵庫県西宮市の百貨店、西宮阪 急開かれた子育てを手助けする情報や商品を提供するイベント「子育て文化祭」で、その開発秘話を語った。

 

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人と人のつながりから生まれるヒット商品  男性の非常識は主婦の当たり前


今、 急増中の子育てをする男性イクメンパパやママを応援しようと、西宮阪急が企業やコミュニティーサークル、メディアなどと手を組んで楽しく子育てが出来る商 品などを提案している。そのスペシャルイベントとして3月2、3、4の3日間にわたってひらかれたのが子育て文化祭「スペシャル コトコトステージ」。

会場の4階催事場では家電メーカーでは三菱電機1社が、冷蔵庫(MR-JX60W-BR)、蒸気レスIHジャー(NJ-XW103J)、レンジグリル(RG-GS1)、クリーナー(TC-ZXC30P)など、子育て中のパパやママ に役立つらく楽アシスト家電を提案した。

4日、スペシャルイベントとして開かれたのが平岡さんと広野さんたち三菱電機のスタッフが1999年に開発した「切れちゃう冷凍」が誕生した秘話を語るトークショー「切れちゃう冷凍 誕生秘話物語 ~女性の感性が大ヒット商品を生んだ~」。

この機能は三菱電機独自の機能であるこれは、過冷却現象を応用した瞬冷凍技術で、食品の細胞破壊を抑えて、おいしいまま冷凍し、使う時には包丁で簡単に切ることが出来る家事の手間を省ける時間短縮が大きな特徴だ。
1999年に開発され各方面から脚光を浴び、今でも同社の冷蔵庫の多くに、この機能がアップグレードされながら搭載されており、三菱冷蔵庫の顔とも言える機能とされている。

台所にあった開発のヒント

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広野さん

この機能が注目され、それを搭載した冷蔵庫がヒットしたのは、開発のスタートが女性の生活者視点にあったという。主婦 にとっての当たり前が、商品開発部門だけでなく男社会の企業の中では非常識だった。
その時、子育てまっただ中でマーケティングを担当していた広野さんは、開発のスタートについてこのように話した。
「子 育てでてんてこ舞いだった自分が時間が欲しいと思っていたのがきっかけだったように思います。1週間分の食材を買ってきて冷凍しても、小分けや解凍すると いった時間がかかるんですね。これを解消することが時短につながるのですが、冷凍は温度が低いほうがいいといった常識があり、着手するまでにはいくつもの ハードルがあり、この開発はまさに既成概念に革命を起こすというものでした」


リクルートを退社して、33歳で嘱託として三菱電機に入社した広野さんは平岡さんと2人で、よくお茶を飲みながら新しい冷蔵庫の話をした。

「よりおいしく、使いやすく冷凍する。そのポイントは氷の結晶を小さくする冷凍技術でした。9割の主婦がそうした商品を欲していました。そうした主婦が開発を支えてくれる味方でした」

平岡さんは広野さんを一番身近なユーザーだったと思う、と振り返っている。こんな機能があれば喜ばれるね、と教えたり、冷蔵庫を使う主婦の立場で現行商品の疑問点を聞かせてくれたというからだ。
静 岡製作所の冷蔵庫製造部を経て神奈川県鎌倉市大船にある住環境研究開発センターで、家電製品全般の開発に携わっている平岡さんが開発で最も大切にしている のは「ユーザー共通の課題、問題をくみ上げること。そして現場を見て、聞くということに大切さを感じます。人と顔を合わせて対話することから、開発のヒン トが得られる」というのである。

トークのてーまでもある「切れちゃう冷凍」の開発も、帰宅が遅くなったので早く夕食を作らなければならない人にとって、たとえば肉を冷凍庫から冷蔵室に移して解凍しておかなければ、時間がかかって仕方がない。さらには慌てると解凍に失敗してしまうこともある。
「こうしたことを何とか解消できないか-。多くの有職主婦が持つ悩みでもあり、冷凍事情でもあります」と平岡さん。

そうしたごくありふれた疑問に応える形で「切れちゃう冷凍」は、具体的な形として開発されることになったのだ。

人、モノをつなげる提案

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 平岡さん

これからの開発について。
平岡さんは次のように話している。
「冷蔵庫、炊飯器など人々に喜ばれる商品を提案していきたいですね。一つひとつがつながっていて、家事が快適になればと考えています。そのためにも人とモノのつながりを大切にして提案できればいいと思っています」
一方、そのつながりを実践するマーケティングの現場で開発を支える広野さんは・・・。
「グループインタビューをやっていますと、デジタルな文字ではつながらないユーザー1人ひとりの思いを得ることが出来ます。人が人とつながって、社会を良くしていくことにつなげていきたいですね」

最先端の開発を行う平岡さんであるが、冷蔵庫のワンポイント豆知識について話しが及んだ。
その中で冷蔵庫の賢い使い方のアドバイスがあった。
「テーマを決めて食材を保存するといいでしょうね。冷蔵庫内の上部を普段使わないストックゾーンにして、真ん中のストライクゾーンは残り物のおかずなどを収納するといった具合に、いつ使うかによって食材の保存場所を決めのが良いでしょう」
「それから、椎茸やいちごはチルド室がいいでしょうね」

広野さんからは時短料理の提案があった。
わたし流ポテトサラダである。
「じゃ がいもを茹でるのにレンジを使います。皮をむいて耐熱容器に入れて、4個のジャガイモならば12分間、レンジに入れます。茹であがったジャガイモに、人参 やグリーピースがなどのカット野菜を入れます。ジャガイモの熱でほどよく混ぜ合わせられて、マヨネーズであえます」
さらには「春キャベツにツナか油揚げを加えて醤油をかけて、レンジで10分ほどチンすると出来あがり」

家事にかける時間を短縮するだけでなく、おいしく保存して、おいしく作る。それを実現するするために開発は、今も休まず続けられているようだ。



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