新・デジタリアンの散歩道

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日本橋でんでんタウン 第9回日本橋ストリートフェスタに23万人 堺筋はコスプレの若者ですし詰め

◆日本橋小学校の特設会場には子どもたちによるロボットゲームに大歓声

 

 

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福娘も揃っての開会式

 

日 本橋でんでんタウンの一大イベントとしてすっかり定着した日本橋ストリートフェスタ。デンキとロボットとポップカルチャーをテーマに、大阪・ミナミの回遊 性を高めようと毎年3月に開催されており、今年も3月24日、正午から3時まで電器街の堺筋の交通を遮断して歩行者に開放された。前回まで見られたデンキ 関連をはじめすべてのイベントは、混雑を配慮して特設の北ステージや南北の広場、隣接した日本橋小学校などに会場を移した。デンキやロボットのイベントが 行われた日本橋小学校の講堂には親子連れがたくさん訪れ、ロボットによるサッカーゲームや紙コップロボットによる相撲大会に子どもたちは歓声をあげてい た。

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23万人を集めた第9回日本橋ストリートフェスタ

 

正 午から始まった第9回日本橋ストリートフェスタには、昨年を上回る23万人が集まった。その多くがコスプレイヤーや、それを見ようと集まって来た人たち で、写真に収めようとカメラを向ける人たちもあちこちで見られた。その日の日本橋でんでんタウンは、まさにコスプレイヤーのお祭りだった、と言ってもいい くらいだった。


メイン通りの堺筋は、人、人、人であふれ、肩をぶつけずに歩くことは不可能なぐらいであった。集まって来るコスプレイヤーは年々増えており、日本橋が西日本のコスプレのメッカになっていることを証明した1日でもあった。
毎年出現する肌を過剰に露出するコスプレーヤーには、運営委員会から厳重な注意が行われ、自粛を促す場面もあった。路上での着替えを控えるように有料の更衣室も用意するなど、街の美化にも配慮していた。
ただコスプレーヤーたちのパフォーマンスは、堺筋の会場に留まらず、車が通行する裏筋まで入りこんでいたグループもあるなど、会場整理面での課題は残ったようだ。

 

日本橋小学校でデンキとロボットイベント

 

堺筋ではデンキとロボットのイベントを見ることは出来なかった。
例年、道路にコーナーを設けて子どもたちを遊ばせ、隣接する店舗の1階などを利用して開催されているが、回を追うごとに増えている来街者の安全を考えて、場所を近くの日本橋小学校に移していた。

小学校の講堂いっぱいに使ったデンキ関連のイベントでは、子どもたちが大人と一緒になってロボットサッカーや四駆のレースを楽しんだり、紙コップで作ったロボットで相撲をするなど、終始、子どもたちの歓声が絶えなかった。
イベントスタッフの1人は「この会場に来ると子どもたちの声が響いており、ホッとさせられる」と、話していた。

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大型ロボットも展示された

会 場ではこのほか、アマチュア無線の実演や工科高校生が作ったロボットの実演・展示も行われていた。今、大ブームになっているマイボトルの新製品、スポーツ ドリンク も入れられるサビに強いボトル「熱中応援団」(象印マホービン製)も展示されるなど、デンキとロボットの街を感じさせてくれる小さなスペースであった。

 

でんでんタウンでEV車の公開走行

 

コスプレイヤーのお祭りのように映った第9回日本橋ストリートフェアだったが、デンキ関連でも見どころはちゃんとあった。

そのひとつが、頭の潰れたネジ、サビついたネジの取外しなどネジトラブルのレスキューツールとして絶大な人気を持っている「ネジザウルス」を開発した大阪市東成区のエンジニアの高崎光弘社長のサイン会が、日本橋5丁目の共立電子産業シリコンハウスで行われた。

どうしてサイン会が、と思った人もいたかもしれないが、同社の人気商品ネジザウルスのイメージキャラクターであるウルスを主人公にしたWEB漫画「ラセン宇宙の大家族」の単行本が発売されたのを記念したイベントだったわけだ。

本来ならキャラクターのウルスが出席すべきところだが、高崎社長が代役したというものだ。この日はサイン会とともにコミックの即売会も行われた。

 

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でんでんタウンを走行するオリジナル電気自動車

 

もうひとつはオリジナル電気自動車(EV)の公開走行だ。
八尾市の関西クラウン工業が自社開発した3輪EVを共立電子産業と協同で、ストリートフェスタが終わった日本橋でんでんタウン内で公開走行をした。

EVは3人乗りで、時速約30Kmで走る。スロットル部分に前・後進のスイッチが付いている。左ハンドルには前輪ブレーキ、フットブレーキで後輪を制御するといった仕組み。2時間程度でフル充電でき、30Km程度走行できる能力を持っている。

数人が実際にでんでんタウン内を試走させていた。運転した男性は「楽しいけれど、車という感じはしませんでした」と話しており、走行音が静な点を強調していた。

思わぬ珍しい乗り物の登場に、ストリートフェスタの余韻に浸っている若者たち近づいて写真を撮ったり、車体に触って確かめる姿も見られた。


ミナミの活性化に貢献

第 9回日本橋ストリートフェスタは、正午、三菱東京UFJ銀行大阪恵美須支店前の堺筋に設けられたオープニングステージで、田中清剛大阪市副市長が開会宣言 をして、大阪ジュニアブラスバンドやでんでんタウン鳥取県からやって来た「まんが王国とっとり」などが次々とパレードにスタートしてストリートフェスタ が始まった。
そのオープニングの式典には日立コンシューマ・マーケティングの中村晃一郎社長、でんでんタウン協栄会会長で上新電機会長の土井栄次同フェスタ実行委員会副委員長、田中大阪市副市長ら整列。

 

 

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開会宣言をする田中大阪市副市長

実行委員会委員長の玉置賢司浪花区長は「ものづくりの町である日本橋らしさを体験してもらいたい。これによって町は発信力を高めて大阪・ミナミの活性化に貢献して頂きたい」とあいさつし、イベントにかける期待の大きさを表していた。
また、地元今宮戎神社の福娘たちも顔を見せて、式典に花を添えていた。


小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

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