「日本橋にトラムを通してにぎわいを進める会(仮称)」が発足、大阪・日本橋にLRT(次世代路面電車) 2029年開通目指す
◆もの作りの町、大阪・日本橋にLRT(次世代路面電車)を走らせよう-。
その実現に向けての活動がいよいよ本格化することになった。
日本橋の電気店などで作るでんでんタウン協栄会(会長=伊東雅博正電社社長)が2014年11月14日に開いた理事会で「日本橋にトラム(路面電車)を通してにぎわいを進める会(仮称)」が発足し、15年後の2029年に堺筋(日本橋筋)を含むなんば-あべのハルカス間の路線開通を目指して勉強会などを開いていくことになった。
進める会は、でんでんタウン協栄会と日本橋筋商店街振興組合(理事長=澤田沢治サワダデンキ社長)、日本橋まちづくり振興(野村正則社長)、地元に拠点を置く上新電機などの大手企業で構成。
LRT計画は難波・高島屋前から阿倍野のあべのハルカスまで約5Kmを、日本橋や通天閣などを経由して結び、大阪・ミナミの回遊を促進し、沿線の活性化を目指すというもの。
調査会社によると建設費には約120億円がかかるとしている。1日の乗降客を約3000人とした場合、運賃は全区間200円で黒字が見込めると想定している。
会では今後、日本橋での買い物客を増やすために、電車が通過するだけの町ではなく電車を降りたくなる<買い物観光地>として魅力を高めていく取り組みを進めるほか、LRTに詳しい宇都宮淨人関西大学教授を招いて勉強会を開くほか、経済・観光効果や負担、住民生活への影響などについて調査を行っていく。