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新・デジタリアンの散歩道

デジタリアンが取材したデジタルなニュースをお届けしています。

シャープ、人気のふとん掃除機に参入  温風を吹き付けてサイクロンで吸い取り死滅

◆売れ行き好調なふとん専用掃除機にシャープが参入する。5月21日から発売するサイクロンふとん掃除機「Cornet(コロネ)」(EC-HX100)。市場想定価格は4万円前後(税別)。掃除機の内部で発生するモーターなどの熱を本体底で循環させてふとんに吹き付け、ダニをふとんの繊維から引きはがして吸い込み、強力遠心分離機で死滅させる業界初の「ヒートサイクロン」機能を搭載している。
 

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 シャープによると、布団に生息するたくさんのダニの糞や死骸がハウスダストとなって、人にアレルギー症などにつながるという。天日干しではダニを死滅させることはできず、既存の掃除機で吸うだけでも除去できないという。
 
 同社はそうしたダニの生態を観察し研究を進めた結果、布団のダニ対策に効果的なのが熱の力だった。それと毎分6000回のたたきパワーブラシでダニを布団の繊維から引きはがし、サイクロンの強力な遠心分離機能でダニを死滅させるというのがCornet(コロネ=EC-HX100)のスゴわざなのである。
 
 この方法では吸い込んだダニの99%以上が死滅するという試験結果もでており、それらを収納するダストカップとフィルターは水洗いして、常にきれいな状態を保てるという。
 

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 またヒートサイクロンの温風とともにプラズマクラスターを布団や枕に吹きかけることで、体臭や加齢臭といった嫌な臭いを消すことができる。
 
 ふとん掃除機は海外メーカーなどが家電量販店や通販市場で販売台数を伸ばしてきた。シャープによると今年度は国内市場で160万台の販売を予測しており、同社では月産5000台としている。
 
 
繊維にしがみつくダニを熱で引き離す

 
 ふとん掃除機の出荷台数は2012年度にわずか8万1000台だったが、14年度には128万1000台になり、2015年度は160万台になると予想されている。このニーズの急拡大は「ふとん掃除機が睡眠時の深い呼吸を妨げるハウスダストを除去してくれる健康生活の必需品」(睡眠環境プランナーの三橋美穂さん)だからである。
 
 ハウスダストの元になるダニ対策で本当に効果があるのは「吸うだけではなく、熱を与えること」と、自ら社内でダニを飼育して観察・研究を重ねてきたシャープがいうように、繊維にしがみつくダニを引き離すのには効果的のようだ。そうして引き離したダニを吸い取って死滅させるのである。
 

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 家電量販店では数多くのふとん掃除機が販売されているが、この基本原理は各社同じようである。
 韓国系のレイコップ・ジャパン(東京・赤坂)は、世界で初めてふとん掃除機を開発したリ・ソンジン氏が社長を務める。同社最新の「レイコップ RP」は売り場でも人気の商品だ。
 
 約70度に温めた空気でふとん内部の水分を取り除き、ダニが繁殖しやすい環境を作り上げるという。
 このほかふとんを傷つけない工夫も凝らす。4つのたたきパッド、紫外線(UV)の照射でハウスダストを除去するという機能も機能アップしている
 UV除菌やたたいて寝具にからんだハウスダストを浮かせて除去する方式は従来からのものだが、熱でダニにダメージを与えるという方法は、このところの新しい機能である。
 
 韓国・プライム社の「HAAN(ハーン) ヒートふとんクリーナー」は、約120度の熱板・ヒートプレートの熱と1分間に約3,600回の上下運動を行うたたき機能「たたきパッド」のダブル機能で、ふとんに潜むダニや細菌を強力殺菌するとしている。
 
 アイロンのようなものでダニを殺し、ふとん内部の死がいを吸い取るのである。
 ただ加える熱もあまり高すぎると寝具を傷める恐れがあると寝具メーカーでは指摘しているという。
 
 ところで売り場では、こんなふとんのダニ対策を提案していた。
 
 布団乾燥機との併用である。布団乾燥機に搭載されているダニ対策機能を使って、布団を乾燥させる熱で弱ったダニをふとん掃除機で吸い取るという方法だ。少々手間ではあるが、寝具をより快適にしてくれる工夫であるようだ。