新・デジタリアンの散歩道

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ハウステンボスの「変なホテル」で活躍するシャープ初のサービスロボット  「ちゅーりーロボ」と「ポーターロボット」

◆そばにいて、電気を消してもらったり・・・お世話してもらいました。
先頃、長崎県佐世保市ハウステンボスにオープンしたスマートホテル「変なホテル」に宿泊した和歌山県のIさんは、部屋のベッドサイドに置かれていたシャープ製のロボット「ちゅーりーロボ」を存分に活用した。もちろんフロントでチェックインをしてから部屋までは、ポーターロボットに荷物を運んでもらっている。

 

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ハウステンボスマスコットキャラクターのデザインを採用した「ちゅーりーロボ」

 このホテル、2015年7月17日にオープンしたばかりで、スマートホテルと示す通りに「滞在時の快適性と世界最高水準の生産性」を目指して、ロボットスタッフによる効率的なサービスが提供されている。
 フロントでは3台のロボットが宿泊の受付をしてくれる。このロボット、人の顔をしていたり、恐竜の姿をしているから驚かされる。しかも恐竜が人の声で話しかけてくれるから、童話の国へやって来たかのような気分にさせられる。荷物の預かりにはクロークロボットが活躍している。

 シャープはここへ納入した「ちゅーりーロボ」と「ポーターロボット」で初めてサービスロボット事業へ参入した。Iさんがお世話をしてもらったという「ちゅーりーロボ」は、ホテルの72部屋全室に設置されている。部屋に入ると、自動的に「こんにちは。私は・・・ちゅーりー。ようこそハウステンボスへ・・・」と出迎えてくれる。

 

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ベッドサイドに置かれた「ちゅーりーロボ」


 ロボットに向かって声で指示すると、照明の入り切り、目覚まし時計のアラームセットや天気情報などを知らせてくれる。
 「今、何時?」と問いかけると、時刻を教えてくれる。
 シャープが手がけてきた音声合成技術を応用したもので、ロボットの開発には約1年を費やしている。日本語対応だが、今後は多言語対応にするという。

 来年3月の第2期オープン時には倍の計144台が導入されることになっている。

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恐竜ロボットが出迎えてくれるフロント

 Iさんが部屋まで荷物を運んでもらったポーターロボットは、シャープの自社工場で動いている搬送用ロボットの技術を応用して製作されたものだ。2台が働いている。
タッチパネルディスプレイを搭載しており、部屋番号を押すと自動的に客室まで案内し、最大50キログラムの荷物を運んでくれる。
 運行管理システムで館内での運行状況もモニタリングできる。

 シャープでは音声認識人工知能などの技術を活用して、人とロボットが身近に接することができるようにしていきたいと話していた。