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シャープ、振り込め詐欺電話を着信拒否する デジタルコードレスファクシミリ発売

◆シャープは、振り込め詐欺など約2万件の迷惑電話番号のデータベースを常時自動更新して、かかってきた不審電話を自動判別して着信拒否する「迷惑電話フィルタ」を初めて内蔵したデジタルコードレスファクシミリ・UX-AF91CL / CW を9月11日から発売する。価格は子機1台タイプが3万5千円前後、同2台タイプが4万5千円前後。いずれも税別。

 

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 振り込め詐欺を防ぐための一番の対策は、怪しい電話には出ないことだ。それを一段と徹底させたのが、今回内蔵した「迷惑電話フィルタ」。かかってきた不審な電話を自動で瞬時に判別して、呼び出し音を鳴らすことなく着信を拒否することができる。

 IT企業のトビラシステムズ(名古屋市、明田篤社長)が開発したシステムで、警察や自治体などから提供された迷惑電話番号情報をもとに約2万件の電話番号をデータベース化、電話回線を通じて毎日更新する。

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 とどまるところを知らない振り込め詐欺の被害。今年上半期の被害金額は、前年同期を上回る187億円(警察庁調べ)になっている。被害者の8割以上は60歳代以上で、その年代層の多くが固定電話(ファクシミリ・電話)を購入していることがシャープの調べで明らかになっている。


 今年2月に発売したファクシミリと電話機には3つの振り込め詐欺対策機能を搭載した。相手に名乗りを促す「自動聞いてから応答」、電話帳未登録番号からの着信はLEDが赤く光る「あんしんLED」、通話内容を録音する「自動通話録音」で、これによって「販売計画台数の2割増で推移している」(シャープモバイルソリューション事業部)と、市場の反響も予想以上である。

 

 9月から発売するデジタルコードレスファクシミリ・UX-AF91CL / CW は、従来機からの振り込め詐欺対策機能をそまま継承するとともに新機能を付加することで、より一段と迷惑電話による被害を抑えることを可能にした。

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 「迷惑電話フィルタ」サービスを開発したトビラシステムズは、電話機に外付けする端末を自社オリジナル商品(トビラフォン)として販売するほか、NTT西日本KDDIなどへも提供する。今回シャープ製品に内蔵したものは、それらと「同程度の内容と精度」(トビラシステムズ)。

 

 年内にはまた同サービスに対応した電話機JD-AT81(価格未定)も発売する。



 シャープはデジタルコードレスファクシミリ・UX-AF91CL / CW の無料モニターを募集している。応募の締め切りは9月7日午前10時。モニター期間は9月15日から12月中旬まで。詳しくは https://iclub.sharp.co.jp/sic-front/ を参照。