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新・デジタリアンの散歩道

デジタリアンが取材したデジタルなニュースをお届けしています。

工具が漫画になった 親しみやすさを訴求へ  海外へも発信

◆もの作りに欠かせないのが工具だが、日頃使わない人にとってはどうも馴染みにくい道具である。そんな存在の工具に親しみを持ってもらい、もっとたくさんのひとたちに利用してもらい、もの作りに役立ててもらおうと、製品のプロモーションをねらった工具の漫画化が進められている。

 その先陣を切ったのがパワーペンチ「ネジザウルス」で一躍その名を国内外に浸透させたエンジニア(大阪市、高崎充弘社長)である。ネジザウルスの商品キャラクター「ウルス」を創り、ゆるキャラコンテストに挑戦するほか漫画、アニメとして幅広くネジザウルスの効能をアピールするのに一役も二役もかっている。

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ネジザウルスのキャラクター「ウルス」

 ネジザウルスは初代の発売から5代目の「ザウルスRX」まで、約10年間の累計販売本数は約250万本という大ヒット商品になっている。

 キャラクター「ウルス」による工具への親しみ度をアップさせたことによる成果だ。最近ではストラップにもなる「ちびウルス」も発売するほどで、キャラクターグッズの販売にも乗り出している。

 今度はネジザウルスの開発秘話などを書いた書籍「ネジザウルスの逆襲 ~累計250万丁の大ヒット工具は、なぜ売れ続けるのか~」(高崎充弘著、日本実業出版)=写真=が9月30日に発売される。

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 物の販売にはマーケティング(M)やプロモーション(P)パテント(知財戦略、P)デザイン(D)が欠かせないという独自の「MPDP理論」から中学の劣等生が大学に進学できた理由、造船会社のエンジニア時代の失敗談、ネジザウルスの大恩人所ジョージさんとの交わりなど、高崎社長の半生も盛り込んでの内容でネジザウルスをアピールする。工具のプロモーションとは思えない大胆な展開である。

 これに刺激されたのか新亀製作所(藤本豊久社長)とオルファ(岡田真一社長)、三共コーポレーション(瀬川洋社長)の大阪市内の工具メーカー3社が、 それぞれの製品を擬人化したキャラクターたちが繰り広げるWeb漫画「ONE ROBOT PROJECT」を公開している。

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新亀製作所、オルファ、三共コーポレーション3社のキャラクターたち

 すでに3話まで公開されている。20~40代のロボットアニメファンをターゲットに各社の製品の認知度を高め、顧客を拡大するのがねらいだ。

 今年4月に第1話を公開してプロジェクトをスタートさせた。物語は近未来の大阪を舞台に、未知の生命体と戦闘を繰り広げるSF。ロボットのパイロットや整備士、科学者、甲板スタッフなどが各社の製品を愛用する場面が盛り込まれている。

 今後3社はオリジナルキャラクターを商品ラベルに起用して、売り場での差別化を図ったり漫画の海外発信も考えている。