救出せよ ! iPhone4S
◆2015年9月25日、アップルは日本でiPhoneの新機種「6s」「6sPlus」の2タイプを発売する。いずれも16G、64G、128Gのタイプがある。6sは現行の「6」と大きな違いはなさそうだが、次に出る「7」はデザインも含めて大幅な改良が加えられそうだ。
iPhone初代の「3G」から使い続けているボクは、いまだに「4s」でとどまっている。使い続けてもう4年近くになる。こんなロングユーザーは今どき珍しい存在だろうが、長く使っているとやはり端末にはいろいろと不具合が出てくる。
毎月、大阪市内で開いている「関西理事会」という名の飲み会を終えて、ひとり行きつけの店で休憩しようと足を向けたのであるが、ふと見たiPhoneの画面の3G回線の接続状態を表すマークが「検索中」となっているのである。送ったはずのLINEメールも「未送信」を示している。
店に入って何度となく再起動したり充電をするが、症状に変化はない。しばらくすると復帰すると安直に考えてその日は寝てしまったが、朝になっても解消させていなかった。現実は厳しいものであるということを突きつけられた思いがした。
■頼りになるアップルサポート
3G回線に接続できなくなったが、Wi-Fiは利用できるのでネット接続は可能だが通話は出来ない。ネットで解消法を探したり、あれこれ試すが効果はない。困った。
翌日は日曜日だった。朝10時の開店時間を待って、駅前にあるソフトバンクショップに駆け込んでみた。4年近くも使い続けていることに驚くばかりの店員さんは、あれこれ試すが首をかしげるばかりである。SIMカードを抜いて掃除をしたり、カードの抜き差しをしてくれるがそれでもダメだ。
アップルなのにみかんがおいしい
結局、具体的な方法は聞けず仕舞いで、新機種の値段を教えてもらい「割引クーポンや下取りキャンペーンを利用すると安くなりますよ」とセールストークを聞いてお終いだ。今までにショップで助けてもらったことは一度もない。
梅田にあるアップルオフィシャルの修理店へ行くか、心斎橋のアップルショップへ出かける方法もあったが、以前に2度ほど不具合でお世話になったアップルサポートセンターへ電話をかけてみることにした。
昼前になってサポートセンターへ電話をした。
待つほどもなく、サポートの担当者が出てきた。名前を言って、症状を簡単にいう。さらにここでは「電話が途中で切れてしまった場合に、掛け直す電話番号を教えて」と必ず聞いてくる。これはいい方法である。
問診による解消策はデータのバックアップを取って、iPhoneを復元するといった方法だった。バックアップデータをiPhoneへ復元して、それで元に戻らねば修理 or 買換えだという。
修理には2、3万円かかると前日のショップの係員は話していた。それならば買い換えであろう。でもその前に元に戻るか試してみたい。そんな想いが強かった。
まずデータのパックアップを取って、iPhoneを復元させることになった。復元とはiPhoneを工場出荷時の状態にすることである。ボクが入れたデータやアプリはきれいになくなってしまう。初期化と言えばわかりやすいかもしれない。そのためにバックアップを取っておくのである。
■長時間かかった復元(初期化)
復元(初期化)とともに新しいOSであるiOS9を入れる。この一連の作業に時間がかかる。あとでアップルサポートセンターに聞いた話では、iOS9のダウンロードが集中していてサーバーが大変に込み合っているのだそうだ。実際にボクが復元作業の前段階を終えるまでに半日がかかった。
そんな時にはみかんでも食べて心を落ち着かせるしかない。
「アップル(りんご)にみかんとはおもしろい」
何て投稿をFBにくれた人もいた。
アップルサポートセンターの懇切丁寧な説明には感心するとともに、今回で3度目だが大いに助けられた。
2日目のiPhone救出作戦はiTunesの最新バージョンのインストールから始まった。
復元には時間がかかる
昨夕、バックアップデータの復元手前で止まってしまった作業は、ボクのパソコンのOS・Vistaでは、iTunesの最新バージョンをインストールしないと前に進めないということが判ったからだ。
ところがVistaでは、その最新バージョンがインストール出来ないといった表示が出るのだ。何度か試みるが症状は同じである。朝を待ってアップルサポートセンターに電話をかけて、その対処法を教えてもらうことにした。サポートセンターのアドバイスによると、旧バージョンをアンインストールして新しいiTunesをインストールするという。
■我に七難八苦を
尼子十勇士のひとり山中鹿之助は「願わくば我に七難八苦をあたへたまへ」と三日月に祈ったそうだが、出来ることなら難儀や苦しいことはひとつもないのがいい。
古いiTunesをアンインストールしたものの、消去されないでいるファフいるがいくつかあった、その中のひとつのファイルだけがどうしても消去できないのだ。アップルセンターは「それが残っていると新バージョンのiTunesはうまく機能しない恐れがある」と、いろいろと手立てを教えてくれるが、上手くいかない。
山中鹿之助のように耐え忍ぶのがiPhone救出の心得
サポートは電話だが、アップルはボクのパソコン画面を共有して「ここをクリックして」などとカーソルで指示してくれる。
サポートセンターでは上手くいかない対策をあれこれと検討してくれたようだが、ウインドウズパソコンによる原因と判断して、ボクのパソコンを製造した富士通へファイルの削除を聞いてくれ、という。
早速、電話をするものの新しいウインドウズのOSに関した問い合わせが集中していてつながらない。
♪ どうすりゃいいのさ思案橋 ~ なんて青江三奈になっている場合じゃないけれど・・・かと言って三日月に祈ろうにもまだ月が出るには早すぎる。
■突然のサヨウナラ
がんこなファイルはウインドウズをセーフティモードで起動してみると難なく削除できた。この起動は富士通サポートセンターの女性が教えてくれた方法であった。
ウインドウズのファイル削除はアップルでは判らないのでパソコンのメーカーに直接聞いて・・・とアップルサポートセンターに指示されて電話したものであった。
ところが話をしている間に富士通につながっていた固定電話は、突然にピピッと小鳥のような小さな声を発して死んでしまったのだ。
バッテリーが切れてしまったのである。
いつも携帯ばかりで固定電話機はもう何年も使っていないので、バッテリーが消耗してしまっていたのだろう。
パソコンの画面は暗黒の世界である。
どうすればファイルを消去できるのか、富士通の女性に聞かないままに電話は切れてしまった。かと言ってセンターにもう一度かけ直すにもバッテリーがないのでかけられない。携帯電話ではつながらいフリーコールなのである。
再び青江三奈を歌いたくなってきた。
しばらく画面を見つめていて、今度は ♪ もしかして もしかして ~ と、ボクの心は小林幸子と美樹克彦の歌になっていた。
えい、とばかりに気合を入れてファイルの削除を試みたら・・・見事に消えたのである。
やった~!
これで新しいiTunesをインストールするだけである。
■iPhone救出の最終章
秋晴れの空である。ボクにもようやく休日がやって来た。そんなことできょうはシャンソンコンサートへ出かける。日曜日、月曜日のまるまる2日間、iPhone救出作戦に従事していたのであるから、心も休まる暇がなかった。
iPhone救出の最終章をお届けする - 。
小さな電話機ごときでこんなに時間を費やし心中を悩ませるとは、iPhoneはボクにとっては親しい身内みたいなものなのだろう。
おっと、ボクのiPhoneは電話には使っていないから「小さな電話機」という表現は、適当ではないかもしれない。むしろ「小さなパソコン」と言った方がいいだろう。
きのうは新バージョンのiTunesをインストールするところでアップルサポートセンターとお別れした。日曜日の朝に電話をかけて以来、延べ5、6人の<アップルマン>の人々に救出の手伝いをしてもらった。まさに国際救助隊・サンダーバードのような存在であった。
アップルマンたちはサンダーバードの隊員みたい
救出中に突然起こる予期せぬ事態に電話口のアップルマンは、時折、「スペシャリスト」や「上席の人」に相談に行く。「問題はウインドウズ側にありそうなのでPCメーカーに訊ねて」と言われた時には、もうダメかと思ったが、それも何とか切り抜けられた。
相談している途中で電話が切れたままになった富士通サポートの窓口の女性には迷惑をかけてしまったが・・・。
iTunesのインストールが終わると、今度はiOS9が入ったiPhoneへ自動的にデータを復元させてくれる。これはさほど時間はかからなかった。
だが「デジタル朝日新聞」のアプリが旧バージョンに変わってしまったり、LINEのアプリが機能しないなど一部で不具合が見られたけれど、それもアプリをアップデートすることで解消された。
と思ったのだが、LINEの友だちが消えてしまったのは「嘆きの雨」(パク・ジュニョン=キングレコード)である。
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