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新・デジタリアンの散歩道

デジタリアンが取材したデジタルなニュースをお届けしています。

トラム728推進委員会  LRT都市サミット鹿児島2015と第12回全国路面電車サミット2015鹿児島大会に参加  「トラム728(なにわ)線」開通への情報を収集

◆かつては車がなければ夜も日も明けぬとさえ言われていたが今はまったくその逆。人々が歩いて暮らせる楽しく安心・安全な街を作るためにも車から道路を取り戻し、車に追い払われた路面電車を復活させようといった市民運動が全国で盛んに展開されています。大阪・日本橋に次世代型路面電車(LRT)で賑わいを取り戻そうと運動を続けている「日本橋にトラムを通してにぎわいを進める会(トラム728推進委員会)」(蘇建源委員長)もそうした街づくりを考える団体だが、2015年10月23、24日には鹿児島市内で開かれた路面電車が走る全国8都市の首長たちが集まった「LRT都市サミット鹿児島2015」に初めて参加。
また24、25の両日には同市内のホテルで開かれた、路面電車の愛好家たちによる「全国路面電車サミット2015鹿児島大会」にも出席しました。いずれのサミットもLRT・路面電車の導入によって、環境に配慮して地域を元気にする公共交通ネットワークによる街づくりを目指すーなどのサミット宣言を発表して、路面電車の普及を誓い合っていました。トラム728推進委員会では、この内容を検証しこれからの日本橋の街づくりにどのように生かしていくかを考えることにしています。

 

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LRT都市サミット鹿児島2015」のもよう


 両サミットには大阪・難波と阿倍野を結ぶ次世代路面電車(LRT=トラム)の開通を目指す「日本橋にトラムを通してにぎわいを進める会(トラム728推進委員会)」(蘇建源委員長)が初参加しました。同会はLRTを街の中心部を走る堺筋日本橋筋)に通して、街の緑化と賑わいを取り戻し、買い物客や観光客が楽しく街歩きできるようにしたいと考えています。

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全国路面電車サミットで「トラム728線」構想を説明する蘇委員長

 蘇委員長は両サミット参加して、すでにLRT・路面電車を導入している都市の意見、導入しようとする街の声を聞くことで「これから開通運動を始めるトラム728(なにわ)線に役立てたい。失敗事例なども参考にしたい」と話していました。
 都市が新たにLRT・路面電車の導入の増設をはかる場合、行政機関や議員などへの説得工作が必要なことはサミットの他都市の事例でも明らかになっており、大阪・日本橋においても今後、情報収集とともにロビー活動が重要になるとみられています。

■LRT導入で歩いて暮らせるコンパクトな街づくり

 

 同市内の東急REIホテル鹿児島で開かれたLRT都市サミット鹿児島2015には、LRTのトップランナーとも言われている富山市の中村純副市長をはじめ福井市の中西賢也特命幹、豊橋市の木村邦久副市長、岡山市の山﨑康司都市整備局長、広島市の竹内功副市長、松山市の梅岡伸一郎副市長、熊本市の大西一史市長、鹿児島市森博幸市長らが参加しました。
 首長会議ではそれぞれが、各地の路面電車のLRT化の取り組、LRT・路面電車を使った街づくりの展望などについて発表しました。

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サミット宣言を発表したLRT都市サミットに参加した8都市の首長

 参加都市の中で唯一LRTを導入している富山市の中村副市長は「新幹線の高架下にLRTが乗り入れをして高齢者や児童の利用が増えおり、JR線で南北に分断されている現在のLRT線は今後接続させることでより利便性を高める」と話しました。
 同市では沿線にイベント空間を設けるなどして利用者の拡大を図っており、街の賑わいにつなげている事例も紹介していました。

 サミット開催地の鹿児島市は大正元年に路面電車を導入しています。現在は57両(うち低床式は13両)が運行。26年度には年間利用者数は約1069万人になっています。今後、LRT化を進める一方で都市の魅力を拡大するために、錦江湾など市内の水辺の観光地を巡るウォーターフロント線を新設するなど、観光路線を充実させたいとしています。

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鹿児島市内を走行する路面電車

 LRT都市サミット鹿児島2015の初日の最後は、8人の首長が勢ぞろいして「歩いて暮らせるコンパクトな街づくり」「観光客にも分かりやすい公共交通」「環境負荷の少ない街づくり」「LRT化への優遇税制」「都市間連携」の5項目の実現を目指すといった「サミット宣言」が発表されました。

宇都宮市が来年度LRT整備着工へ

 LRT都市サミット鹿児島2015の2日目は、鹿児島市内の最高気温が30℃にまで上昇した中で行われました。

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基調講演をしたフリーアナウンサー福澤朗さん

 基調講演では元日本テレビのアナウンサーで、フリーアナウンサー福澤朗さんが、日本人は昔から鉄道を擬人化するなど鉄道を愛する気風が強いことを説明。
 鹿児島国際大学鹿児島市交通局とのコラボレーションで誕生したキャラクター車両「シロクマ黒豚でんでん」に代表されるように、全国でも路面電車が市民に広く親しまれていることが大切であると指摘しました。
 次いで次世代型の路面電車であるLRTは「高齢者も利用しやすく暮らしやすい街づくりを進める地方再生の交通機関である」と、その必要性を強調していました。

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フランス・ストラスブールでのLRT事例を説明するヴァンソン藤井由実さん

 ビジネスコンサルタントのヴァンソン藤井由実さんはフランス・ストラスブールでのLRT導入の経緯や運用の実態、将来計画などを話しました。

 LRT導入都市のトップランナーと言われる富山市からは中村純副市長が、JR線で南北に分断されている路面電車の路線を、JR線の高架化によって南北を接続させる計画を説明しました。
 宇都宮市の福原悟建設部次長は2016(平成28)年度にLRT整備に着工し、2019(31)年度にもLRTを運行させることを発表しました。

 同市は今年11月6日にLRT事業会社を設立することになっている。2019(平成31)年度のLRT導入・運行に向けて、来年度にも整備着工する計画が発表されました。事業費は452億円を計画。ピーク時の1日の利用者数が2万3千人(最低時1万5千人)と予測しています。

■LRT導入は街づくりの基本

 第12回全国路面電車サミット2015鹿児島大会は、24日夜、同市内のホテルに全国から路面電車の愛好家たちが100人余が集まり、逢沢一郎衆議院議員などを招いて懇親パーティーから幕開け。25日には会場を同市内のホールに移して、全国から24の市民団体から活動状況や現地でのLRT化への取り組みなどが報告されました。

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低床型車両と軌道内の緑地化が進む鹿児島市電

 会議に先立って糸嶺篤成大会実行委員長、福元修三郎鹿児島市交通局長があいさつ。鹿児島市電の特徴などについて説明しました。

 参加した路面電車に詳しい宇都宮浄人関西大学教授は「歩いて楽しい街づくりが大切になってきている。そのために何が必要なのか、どのようなサービスが求められるのかを考えなければならない」と、LRT導入の目的を改めて指摘しました。鹿児島中央駅周辺でまち案内ガイドをする能勢謙三さん元南日本新聞社記者は「誰にでも分かりやすい公共交通システムが大切である」と強調していました。

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LRT都市サミット鹿児島2015で鹿児島市の公共交通システムについて話す森市長

 来賓のひとり国土交通省都市局の神田昌幸街路交通施設課長もまた「街づくりには何が一番求められているのかを考えていくことが重要」と、街づくりを基本にLRTの導入・運行を進めるべきであることを指摘していました。

 最後に糸嶺大会実行委員長がLRT導入へ向けての運動を「幅広い市民合意形成のモデルになるように、各地の団体が連携して取り組む」と、鹿児島大会のサミット宣言を読みあげて閉会しました。

 

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