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日本電業工作、災害に強い街づくりに役立つ防災情報ステーションを発売  カメラ・Wi-Fi機能付防災照明灯

◆太陽光パネルで発電する自立電源の照明灯でありながら長距離無線中継機能やWi-Fiアクセスポイント機能、監視カメラ機能を備えた「ワイヤレス照明灯」を通信インフラ開発の日本電業工作(東京都千代田区九段南、瀬川純社長、DENGYO)が2015年12月から発売する。災害時に夜間の避難路を照らしたり、避難場所での非常灯として利用、さらには災害現場の状況を映像でリアルタイムに無線伝送するなど緊急時の通信手段として有効。このワイヤレス照明灯は災害に強い街づくりに役立つ防災情報ステーションとして期待されている。

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 防災情報ステーションの都市防災対策での利用イメージ

 

 設置する場所や用途に応じて3つのラインナップが用意されている。価格は120万円から。

 都市防災対策としての利用には照明にWi-Fi機能とカメラ機能、中継機能を備えたフルタイプが、セキュリティ対策として使用するにはカメラ機能と中継機能を付加したもの、そして観光地などWi-Fi機能を整備するのが目的にWi-Fi機能と中継機能を備えたものの3種類である。
 いずれのタイプにもLED照明、太陽光パネル、内蔵バッテリーは付属しており、電源も通信光ケーブルも不要の完全に自立して運用できるようになっている。


 搭載するカメラは2メガピクセルの高画質カメラで、無線伝送機能とアクセスポイント機能には業界最小の低消費電力2.5Wの「Falcon WAVE2.4G」を使用している。基幹中継系はDENGYOの高利得アンテナと組み合わせて、1対1のポイント トゥ ポイントで最長6キロメートル、1台に対して最大4台の子機とのポイント トゥ マルチポイントでは最長880メートルの無線中継伝送が可能だ。


 総合的な都市防災対策としての活用を目指す最上位タイプは、通信網などが遮断された場合でも防災情報ステーションとして住民の安否確認や拠点間の通信手段として情報伝達ができる。避難所のリアルタイム映像中継からWi-Fiエリア化までを1台で構築できるので、住民が多く集まる大規模な避難所や施設に最適とされている。

 

 カメラ機能+中継機能タイプは、工場や施設の入口などに設置して、防犯カメラ監視として映像をリアルタイムで無線伝送して、遠隔地の状況を常時監視することもできる。犯罪抑止としても効果的です。車番認識ソフト等と組み合わせると入退出車両を遠隔で管理できる。

 下位機種のWi-Fi機能+中継機能タイプは、観光地や公園などのWi-Fi環境の整備として観光情報の発信や地域サービスの提供などに適している。中継機能で防災拠点などと結んで、災害時の防災Wi-Fiステーションとしても利用できる。


[防災情報ステーション ワイヤレス照明灯]

http://www.den-gyo.com/solution/solution09_b.html