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シャープ、プラズマクラスターイオン発生機   ベッドサイド用と天井設置型の2タイプを発売

◆主力商品の幅を広げようと懸命にシャープは今、部門単位に新規商品の開発に力を入れている。業界に先駆けた商品開発は同社が創業時から受け継ぐDNAであり、先の決算での赤字も跳ね飛ばす活力の源となると期待されている。2015年11月26日から発売するのは、おしゃれに枕元をトータルケアするベッドサイド用とLEDライトを搭載した天井設置型のプラズマクラスターイオン発生機である。いずれも昨年初めて発売したが、予想を上回る好調な売れ行きにアップグレードした新機種を投入し、同社オリジナルのプラズマクラスターの普及をはかる。

 

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枕元をトータルケアするベッドサイド用プラズマクラスターイオン発生機

 プラズマクラスターは除菌・消臭、静電気除去効果、肌保湿効果などがあるとされている。シャープは自社の空気清浄機やエアコン、冷蔵庫、掃除機など15品目に搭載するほか、国内の26社の異業種企業にも提供している。それを搭載した製品の累計販売台数は6000万台にもなるという。

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増えるプラズマクラスター搭載商品

 

 それを搭載する自社製品のひとつで、今回、第2弾を発売するのが、枕元をトータルケアするベッドサイド用とLEDライトを搭載した天井設置型のプラズマクラスターイオン発生機である。

 

 とりわけベッドサイド用の「IG-HBP1」は、女性の「ベッド周りでの悩みごと」を解消してくれる商品だ。寝ている間の汗の臭い、体臭などを消臭して枕の周りを清潔にしてくれるほか、浮遊アレルギー物質の作用を抑えたり、寝ている間の美肌ケア、気分と目を和らげてくれる「さくら色あかり」効果でリラックスさせてくれる。市場想定価格は2万円前後(税別)。

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プラズマクラスターイオン発生機の市場拡大を話す
中島光雄シャープ空調・PCI事業部長

 

 この商品が女性を意識しているのは、従来商品とは大きく変化した商品の形状を見ても分かる。それはまるで香水の瓶のようでもあり、最も広い部分の面積が従来よりも約55%もスリム化している。
 しかも本体にはさくら色の水が入っているかのように見えるラインシルエットが「プラズマクラスターのうるおい効果を表している」ようである。

 

■電球感覚で使えるニオイ除菌・消臭

 

 LED照明とイオン発生機がひとつになったのが2014年に発売した天井設置型プラズマクラスターイオン発生機「IG-GTA20」であった。「場所もとらず電源にも困らない」「人感センサーなので消し忘れがない」など、好評を博している。

 

 しかしそれは1畳用とトイレなど限られた狭い場所でのものだった。そこで今回発売するのは1畳用「IG-HTA20」のほかに2畳用の「IG-HTA30」を加えた2タイプを発売する。ともに従来のソケットがそのまま使えるE26口金形形状アダプターである。市場想定価格は1畳用が2万2千円前後、2畳用が3万円前後。いずれも税別。

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電球感覚で使えるプラズマクラスターイオン発生機

 1畳用はトイレに、2畳用は玄関・洗面所などの除菌・消臭に適している。いずれも気になる「ニオイ原菌」をプラズマクラスターイオンが除菌と消臭してくれる。
 さらに1畳用は照明の明るさは従来機と同じながらも約30%の小型化と静音化を実現。新たに投入する2畳用はイオン効果の範囲を従来機の2倍にし、明るさは60W相当で810ルーメンにまでしている。

 

 もちろん従来通り人感センサーでLEDライトは人がいる時にはオンに、いない時にはオフに自動的に切り替えられる。プラズマクラスターはどちらの場合も運転を続ける。