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パナソニック、ロボット掃除機で2桁伸長ねらう   「RULO = ルーロ」新機種4月に発売   掃除機能を向上

◆自分の住まいの掃除をするのは週に1、2回以下という共働き女性が65%もいる。都市生活が2012年に調査したものだ。そんな生活スタイルの変化に合わせて掃除ができるロボット掃除機をパナソニックが4月20日から発売する。掃除をしたい日時と掃除エリアなどをリモコン設定しておくと、1週間分の曜日、時間、さらには運転モードの予約ができ、家人が留守でも自動的に掃除をしてくれる。しかもゴミの量に合わせてパワーと走行をコントロールしたり、床面を見分けて掃除するなどのセンサー制御も充実させ、掃除の結果を音声で報告してくれる。店頭想定価格は10万円前後。

 

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三角形の形が部屋の隅のゴミを取りやすくする

 発売するのは「RULO = ルーロ」(MC-RS200)。独自の三角形の本体とハウスダスト発見センサーを昨年発売の従来機種のMC-RS1から継承。新たに「床面検知センサー」を搭載してゴミの量のほかフローリングやじゅうたんなどの床面を見分けられるようにして、きめ細かい掃除ができるようにした。

 「お掃除サポートリモコン」では、新たに1週間分の掃除予約ができるようにした。従来のキャにスター掃除機のように部屋中を人が付いて回る必要がなく、設定した日時に指定した場所を自動で掃除をしてくれる。

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床面の状態を検知してパワーブラシの回転数を自動制御する

 

 ロボット掃除機は「共働き世帯には誰もいない時に掃除を済ませてくれて時間を有効に使えるし、シニア世帯には身体への負担を軽減してくれる」などの良さがある。そうした点が注目されて従来型のキャニスター掃除機に代わってメインの掃除機になる傾向も強まっている。

 

 そんなロボット掃除機も今までは利用者が最も不便を感じていたのは集めたゴミの処理だった。各社改善を図っているが「RULO = ルーロ」(MC-RS200)は、集じんボックスの大きさは従来のままで容積を1.5倍に、さらにツイン気流でゴミを圧縮させることで集じん量を約5倍にした。同時に片手でゴミ捨てができるようにして、手入れを簡略化させている。

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全国2000拠点の店頭で「RULO」を実際に動かせてアピールすると
話すパナソニック・小杉彩担当課長

 

 パナソニックは2015年3月にRULOの前機種MC-RS1を発売。ロボット掃除機市場に参入したが「当初計画の1.4倍に当たる約7万台を販売」(同社)している。
 予想を上回る販売台数は、部屋の隅のゴミも取り易い三角形の本体形状をアピールした販売店のセールストークが功を奏し「業界シェアも一気に20%を確保し、ルンバのiRobot社に次いで業界第2位を確保した」(同)。今後も台数ベースで2桁成長を目指すと強気である。


パナソニック ロボット掃除機 「RULO = ルーロ」新機種4月に発売