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三菱電機 スマートハウス関連事業に本格参入 新商品内覧会でHEMS関連商品を披露

スマートハウス対応の家電を一斉投入 

三菱電機は、12月に発売する家庭用エネルギー管理システム(HEMS)とこれに接続できる家電・住宅設備機器をラインアップし、次世代型省エネ住宅の「スマートハウス」関連事業に本格参入する。新たなスマートハウスソリューションの提案活動を推進し、2015年度に、スマートハウス関連事業の売上で300億円を目指す、としている。2013年9月4、5の両日、大阪・南港のインテックス大阪で開いた三菱電機新商品内覧会には、こうしたHEMS対応商品のルームエアコンや三菱エコキュートなど数多く展示し、取引先から約5700人を集めて実演を交えて商品をアピールしていた。

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大阪・南港のインテックス大阪で開かれた三菱電機
新商品内覧会


HEMS(Home Energy Management System)は、家電製品や住宅設備機器を簡単に効率よく利用できるようにネットワークでつないだシステム。快適と省エネを実現するものとして普及活動が進められている。
住宅メーカーもエネルギーマネージメントシステムを核にしたスマートハウスを積極展開しており、自治体や政府はスマートシティ構想を推し進めている。さらに電気料金は上昇するなどの社会情勢を受けて、家庭でエネルギーを管理して効率よく利用するニーズが高まってきている。

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そうした中でスマートハウス関連事業に本格的に参入することを発表した三菱電機が発売するのは、エネルギーマネジメントによる省エネと快適性を実現する「三菱HEMS」と、これに接続可能なルームエアコン、三菱エコキュート、HIクッキングヒーター、冷蔵庫、エアフロー環気システム、三菱ヒートポンプ式温水暖房システム、液晶テレビの7製品。
三菱HEMSは、業界最多の家電・住宅設備機器に接続できるうえ、業界初となる自動節電機能とファミリーカレンダー機能を搭載している。

これらのスマート関連製品群の展開を皮切りに、同社では「大船スマートハウス」で2011年から進めてきた実証実験で得られた住宅のエネルギーマネジメントやライフマネジメントに関するデータを活用した各種ソリューションを、次年度以降にエネルギー自立化や温度バ リアフリーの実現に向けた製品群を順次市場投入するという。

 

エネルギー自立型住宅を目指す

 

「三菱HEMS」は12月から発売する。
業界最多のHEMS対応製品に加え、太陽光発電システム、蓄電池、 ガス流量計、水道流量計も接続できる。手持ちのタブレット端末に専用アプリをインストールすることで、家庭内の電力使用量が一目でわかり、各機器も簡単 に操作することができる。

業界初の自動節電機能を搭載しており、目標電気代を設定すると、接続した各製品の節電モードを有効活用して目標値に向けた節電が可能になる。

またファミリーカレンダー機能によって、家族の予定に合わせて関連機器をコントロールすることもできる。希望小売価格(税抜き)は、情報収集ユニットとエネルギー計測ユニットを合わせて18万9000円。

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また、エネルギーマネジメント強化の一環として、2011年5月に建設した「大船スマートハウス」で実証実験を進めている「PV・EV連携パワコ ン」を14年度に製品化する。これによってエネルギー自立型住宅を実現するとしている。

空調制御を進化させた次世代空調システムを14年度に製品化し、高齢化 社会に適した温度バリアフリーを実現させることも計画している。

三菱HEMSによるスマートハウスでの暮らしを体験できる「大船スマートハウス」の2棟目を新たに建築し、取引先へのソリューション提案をさらに推進するとともに、積極的なプロモーション活動を展開していく。

家庭電器事業部門のトータルコンセプト「SMART QUALITY」のイメージキャラクターである杏さんを起用したテレビCMを新規制作し、積極的なプロモーション活動を展開するという。