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三菱電機、大阪で「暮らしと設備ま総合展」 家電と業務機器の最新製品とソリューションを提案  話題の新技術にたくさんの人垣も

◆いろんな生活シーンに合わせスマートライフを実現する家電品から業態別の業務用機器まで、最新の製品やソリューションシステムを集めた三菱電機の「暮らしと設備の総合展」が、2015年9月2、3の両日、大阪・南港のインテックス大阪で開かれた。家電・住宅設備のスマートライフエリアの中心ゾーンにはルームエアコンのコーナーが据えられていた。左右独立に動くふたつの羽根によって、1人ひとりが感じ方の異なる暑さや寒さに合わせた空調を可能にしたパーソナルツインフロー技術を搭載した新製品の説明には、たくさんの人たちが耳を傾けていた。「いいねぇ!」を超える「ニクイねぇ!」の三菱電機の魅力を存分に感じさせてくれる2日間だった。同展はこのあと9、10日と名古屋で開かれ、引き続き札幌、広島にも巡回する予定。

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エアコンのパーソナルツインフロー技術の説明に聞き入る人たち

 インテックス大阪の5号館には家電量販店、住宅設備事業者、電気工事店、取引先企業など延べ8000人の関係者が2日間で集まった。どこのコーナーも立ち止まって係員の説明を聞く人たちでいっぱいだった。
 会場に入ってまず案内されたのがルームエアコンのコーナー。係員の1人が飛行機のプロペラのようなものを持って大きな声で説明している。足を止めてそれに聞き入る人で通路はせき止められるほどだった。

 このプロペラ、同社のルームエアコンの新製品「霧ヶ峰 ADVANCE FZシリーズ」に搭載されているプロペラファンである。
 同社のエアコンは独自開発の高精度赤外線センサー「ムーブアイ極」を搭載しているが、この頭脳部分を従来の4倍も賢くして、人の手先や足先までも温度の変化を測り、1人ひとりの暑さ寒さの感じ方を見極めることができるようにしたものである。

 その計測値に応じて、搭載している2つのプロペラファンを左右別々に動かして、さらには風の自動コントロールまでしてくれる。
 人の暑い寒いは個人差がある。しかも手と足では温度がまた違う。従来のような一律に冷暖房の風を送る方式だと、室内の場所や個人によって感じ方が異なってくる。それを解決してくれたのが同FZシリーズなのである。

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 残念なことに実際にその違いを会場で体験することはできなかったけれども、説明を聞く人たちはいずれも「販売するだけではもったいない。自分でも使わなければ」とでも言いたげな表情だった。

 次に目にはいったのが「ENEDIAゾーン」。ENEDIAは三菱電機が展開するスマートハウスソリューションのトータルブランド。

 ここではEVパワーコンディショナーと太陽光発電システム、HEMS((ホーム エネルギー マネジメント システム= 家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム)の連携によるエネルギー自立で、省エネで便利な快適生活が提案されていた。
 冷媒に二酸化炭素を使用した電気給湯器エコキュートやIHクッキングヒーターなどの実演も見られ、ますます快適性が高まる室内を提案していた。

■話題の新製品も■

 先頃開かれた新製品のプレス発表で取材した商品もたくさん展示されていた。

 オシャレ感たっぷりなコードレススティック掃除機「インスティック」を手にとって、2.1Kgという軽さを確かめる男性なども。掃除機はこのところ販売店にとっても関心の高い商品のようだ。
 同じように関心が寄せられているのがジャー炊飯器「本炭釜」。おいしいにこだわった商品作りを進めてきた同社が極めた商品の数々を見せ、実際に炊きあがったごはんを試食するコーナーもあって、人気を集めていた。

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ジャー炊飯器「本炭釜」は三菱電機の<十八番芸>

 鮮明画像とダイヤトーンスピーカーを生かした高音質な4K対応液晶テレビや眩いばかり光を放っていたLED照明コーナーでも、思わず足を止めてしまった。

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LED照明への関心も高かった

 こうした家電品の数々を同社は「大人家電」と名付けている。家電品の進化を自分目で見ながら生活してきた、本物を知る人たちへ向けての上質な商品群である。
 「ニクイねぇ!」と言われる理由も、こうしたこだわりの商品の開発姿勢にあるのだろう。