三菱電機、車を未体験なハイエンドオーディオルームにするカーナビシステム 20日から発売

◆今までに耳にしたことがないようないい音を聴きながらドライブができる－。三菱電機は車の中では未体験と言ってもいいような高音質を可能にしたハイエンドオーディオとカーナビゲーションシステムをひとつにした「DIATONE SOUND.NAVI」の新製品・ＮＲ－ＭＺ１００シリーズ２機種を、２０１５年１０月20日から発売する。三菱のダイヤトーン技術を生かした独自のマルチウエイ・タイムアライメントが、車内のどこに座っていても目の前にステージがあるような感覚を再現してくれる。カーナビも従来機種の約５倍のスピードでルート探索を可能にしており、使い慣れたスマートフォンのように思い通りの操作ができる。希望小売価格はＮＲ－ＭＺ １００ＰＲＥＭ Ⅰが２４万円、ＮＲ－ＭＺ１００は１７万円。７日から千葉・幕張メッセで開催される「ＣＥＡＴＥＣ ＪＡＰＡＮ２０１５」にも出展される。

「DIATONE SOUND.NAVI」の新製品・ＮＲ－ＭＺ１００シリーズ

三菱電機は２０１２（平成２４）年７月に初めて「DIATONE SOUND.NAVI」を発売している。新製品ＮＲ－ＭＺ１００シリーズは４世代目にあたる。多くのオーディオファンに知られた三菱電機のスピーカー技術を踏襲するのは、同社の液晶テレビ・リアルとともにこのDIATONE SOUND.NAVIのみであり、常に音にこだわり続ける最高級の逸品である。

新製品は「未体験の高音質」「違いがわかる映像美」「高速レスポンスなカーナビ」と、従来のDIATONE SOUND.NAVIから大きくフルモデルチェンジをはかっている。

車内をハイエンドなオーディオルームに変えてくれる

オーディオに関しては何と言っても、これほどに心地よくしてくれるカーオーディオを耳にしたことがない、といった高音質である。

早速運転席に座ってみた。助手席の説明員が得意気にアピールするそのままに、まるでダッシュボードの上にステージがあるかのような感覚である。それを実現させているのは、今回独自に開発したマルチウェイ・タイムアライメントといった技術だという。

ホームオーディオではスピーカーの位置は左右同じ距離にあり、バランスの取れたリスニングポジションが確保できる。ところが車の場合、左右のスピーカー、高音用・低音用のスピカ―の位置がそれぞれ違い、耳に音が届く時間がバラバラなのである。
それをマルチウェイ・タイムアライメントでは、それぞれのスピーカーからの音がリスナーに到着する時間を同じにしたことで、車内をハイエンドオーディオ機器を備えたオーディオルームにいるのと同じような環境を創り出してくれているのだ。

リモコンでも簡単操作

また話題のハイレゾ音源を再生するために、今回取り組んだ音質向上のための幾つかの新技術を組合わせて「ＤＩＡＴＯＮＥハイレゾテクノロジー」を創り出している。これによって「ハイレゾ音源をほぼ忠実に再現できる」（同社三田製作所）ようにしている。

ハードには処理性能が従来機種の約10倍というＣＰＵ「クアッドコア」を搭載することで高速レスポンス、高速検索、スムーズな描画表示を可能にし、ナビのルート探索の早さも同社従来機種の約４．８倍に高め、操作時のイライラをなくしている。
たとえば地図スクロールは従来機種の約２．５倍、画面切換えは同３．９倍、選曲スピードは同２４．３倍といった具合に操作性を高めている。さらにスマートフォンのような画面操作も、より使いやくしている。

このほか地図の見やすさ、簡単操作、余裕のある車線変更サポートなどわかりやすい地図案内などカーナビとしての基本機能も向上させているほか、新たな機能であるＷｉＦｉ接続によって「ぐるなび」と連携した店舗の詳細情報の閲覧と目的地設定（ネットＤＥサーチ）や専用のｉＰｈｏｎｅアプリで検索した情報を登録し、ナビで閲覧・目的地設定（スマホＤＥメモ）ができるようになった。

三菱電機三田製作所の大内浩営業部アフターマーケット営業課長

こうしたインターネット連携の充実は今後の課題でもあり、同社三田製作所の大内浩営業部アフターマーケット営業課長は「将来はあらゆる行き先を事前にスマホで検索、登録しておき、乗車時にＷｉＦｉ接続させてナビに設定・表示させることも考えたい」と話している。

 

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