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急拡大する中国の金保有量

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1日雨☔️が降るきのう、自分にとってあまり興味のない話題、というよりも最も縁のない話ではあったが、金地金の価格変動について聞く機会があった。Mobileや演歌と違って、決して楽しい内容ではなかったが、その中でひとつだけ面白かったのは中国の動勢であった。

毎日、通るリサイクルショップの店頭に、その日の金の価格が張り出されている。それがこのところ目を見張るほどの高値なのである。自分にとって最も縁遠い金であるが、何故かこの数字の変動には目が留まるのである。

2023年4月6日の金1グラムの価格は8500円を超えている。1キロの金地金は約900万円で売買されることになる。コロナ下の20年11月30日には5900円であったというから、驚くべき伸長である。

話は世界各国の金の保有量になった。
中でも中国人民元の国際化を目指している中国は、ドル覇権に挑んで金の保有量を急速に拡大させているというのである。

日本経済新聞の記事によると、中国人民銀行中央銀行)が2023年4月7日に発表した3月末の外貨準備の内訳によると、金の保有量は約2068トンと2月末から0.9%増えている。
「5カ月連続の増加で、この期間に120トン積み増した。米欧の金融不安や物価高をうけ、安全資産として金の備蓄を進めたとみられる」と解説している。

一方、米国は2月末ながら金保有量は8133トン(前年比マイナス0.01トン)に止まっている。

産経新聞によると、中国の習近平氏は昨年11月には、ペルシャ湾岸6カ国による湾岸協力会議(GCC)と初の首脳会議に臨み、石油やガスの輸入を増やす意向を示し、「人民元による決済を推し進める」と表明している。
これに伴いエコノミストの豊島逸夫氏は、同紙に答えて「5年後には中国の金の公的保有は5000トン、金価格は3000ドルに達するだろう」と、予想した。

中国が世界の覇権を狙うのは何も金の世界の事だけではない。
4月8日付の毎日新聞電子版では、米太平洋艦隊のトップ、サミュエル・パパロ司令官の「西太平洋の現状について「2000年代初頭、中国海軍は37隻程度の艦船を保有していたが、現在は350隻だ」といった言葉を紹介して、中国海軍の規模が急拡大し、活動を活発化させていることを指摘している。