新・デジタリアンの散歩道

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動画カタログ

商品カタログも動画で見る時代である。

シャープは今年の製品カタログから、印刷されたQRコードにスマートフォンやタプレっト端末のバーコードリーダーで読み取ると、動画で紹介された商品情報が見られるサービスを始めている。

 

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「百聞は一見にしかず」である。小難しい言葉であれこれと書いた説明を読むよりも、動画で商品説明を見るほうがずっと分かりやすい、というのである。

 

先日、久しぶりに出席した新製品の記者発表の席だった。

 

業界で初めて地震などで震度5程度の揺れを感じると、冷蔵庫の左右のドアが自動的にロックされる「対震ロック」を搭載した新製品「プラズマクラスター冷蔵庫」のカタログに、商品の特徴を説明する項目ごとにQRコードが付いているのに気が付いた。

 

バーコードリーダーで読み取って下さい、と書いてある。早速、リーダーアプリが入ったiPhoneで試してみた。当然であるが、見事に動画は再生されて、特徴が手に取るように分かる。カタログの図解を見るよりも簡単に理解できる。

 

この製品を手がける事業部では冷蔵庫のカタログ以外にも、QRコードを記載したカタログを増やしているという。

製品の取扱説明書がインターネット上のサイトで公開されるようになって久しい。紙資源のの保護にもつながるが、ゴミを出さないことにもつながっていく。
新聞社の中にも、新聞紙上にQRコードを添付して、記事を動画で補完しているケースがある。

今のところいずれの場合も紙で提供される情報を<補完>するものとして位置づけられているのだ。いずれメインになるかもしれない。冷蔵庫売り場でQRコードからカタログをダウンロードすれば、かなりの紙を削減できる。動画制作の費用は必要なものの、大量の印刷コストやそれの運搬コストはいらなくなる。

もちろん現在でもネットで配信される商品情報は、それに匹敵するものがあるが、紙情報は消えるそぶりも見せていない。しかし来世紀にもなると、必ずそうした時代がやって来ることだろう。