パナソニック、京都大学と非接触で心拍間隔を計測する生体情報センシング技術の開発に成功
◆パナソニックは京都大学のCenter of INNOVATION(COI)と共同で、 離れたところから非接触で高精度に心拍数と心拍間隔を計測できる 「生体情報センシング技術」を研究・開発した。 高感度なスペクトラム拡散ミリ波レーダー技術と特徴点ベースの心 拍推定アルゴリズムで、 心電計相当の精度で心拍間隔をリアルタイムな計測ができる。 これによって測定時にストレスを感じることなく、 カジュアルな生体情報センシングを可能にし、 日常の健康管理や高齢者の見守りなどをシステム化して、 カジュアルセンシングの普及につながるものとみられている。
非接触型の心拍間隔計測の生体情報センシングは、 パナソニックの「スペクトラム拡散ミリ波レーダー」 の技術を応用した。 高感度なスペクトラム拡散レーダーをセンサーとして用いて、 独自の信号処理技術を組み合わせて、 心拍計測に影響を与えるノイズを除去して心電計と同程度の高感度 な心拍/心拍間隔測定を実現した。
今までモニターするために必要だったセンサーシステムは、
電波やカメラを利用した非接触の生体センシングも提案されている 。ところが接触型に比べると精度に課題があった。
計測されるレーダー信号の中には、心臓の鼓動、呼吸、
それによってレーダー信号から呼吸信号、心拍信号を分離して、 平均心拍数だけでなく、 リアルイムで心拍間隔まで測定することを可能にした。
ミリ波レーダーの電波は衣服等を透過するため、 着衣時や就寝時に関わらず、 呼吸や心拍を常時モニターすることができる。
■日常生活を見守るカジュアルセンシングシステム
■日常生活を見守るカジュアルセンシングシステム
今回、心拍間隔をも正確に測定することが可能になったため、