共立電子産業 小ロットの表面実装を受注へ クレイン電子と協力
◆電子部品販売会社の共立電子産業(大阪市浪速区日本橋西2、蘇琢邦社長)が、2012年12月15日、大阪・日本橋5丁目のシリコンハウス3階の特設会場で、業務提携するクレイン電子(大阪府東大阪市玉串町東3、福屋正実社長)の表面実装基板の生産技術をアピールした。取引先の基板の少量生産や試作の受注拡大に対応しようというもの。
ニーズが増える表面実装基板の小ロット生産に応えるられるシステムの提案に、午前中からたくさんの人たちが詰めかけた。会場では、共立電子産業のオリジナル商品の「ヘキサLED照明」 http://eleshop.jp/shop/g/g402075/ の小さなチップLEDを基板に正確に貼り付けていく様子が実演され、訪れた人たちはその工程を食い入るように確認していた。
部品を基板に搭載しているところ
電子機器の小型化に伴って、用いられる電子部品も従来のリード部品から、小さなチップ部品に移行している。それを一つひとつ手作業で半田付けするのはほとんど不可能で、表面実装機を使って部品を貼り、さらにリフロー炉に通して固定させなければならない。
ところが表面実装機の多くは大量生産向きで、手による半田付けなどに頼っていたガレージメーカーなどと呼ばれる小規模な生産事業者やアマチュアの小ロット生産、部品点数の少ない基板の試作では、コストが高くなるし発注も拒まれることも珍しくないという。
クレイン電子の表面実装機
共立電子産業が提案したクレイン電子の表面実装システムは、1枚の基板でも対応できるほか、早いものは1日でも仕上げることが可能だという。
従来から同社は、オリジナル機器などの生産ではクレイン電子に部品実装を発注していたことから、その技術の高さは確認済み。
実演会では、どのような小ロット生産にも対応できるし、アマチュアによる基板試作にも対応できることを印象付けた。
表面実装にはリフロー炉での基板の固定化など後工程処理が必要だが、前工程の自動半田付けシステムだけの価格は、ソフトウェアの設定など稼働調整まで含めて約200万円という。
アマチュアなど一部にはオーブンレンジを改造してリフロー処理をするケースも見られるというが、共立電子産業では作業処理のスピードと確実さ、省力化などを訴えて受注獲得につなげたいようだ。
すでに期間中に数多くの問合せや技術相談も寄せられており、同社では引き続いて実演会の開催も検討している。
[共立電子産業]
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