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3月の日本橋・でんでんタウンストリートフェスタで「子どもものづくり祭り」

◆2013年2月9日、ロサンゼルスで行われ米最大の音楽賞であるグラミー賞の受賞式で、「テクニカル賞」を電子楽器のローランド(浜松市)の創業者、梯郁太郎さんが、日本人では初めて個人で受賞した。

 梯さんは戦後、大阪市阿倍野区文の里で電器店「カケハシ無線」を開業し、ラジオの修理などを手がけていたという。その当時、しばしば足を運んでいたのが大阪・日本橋だった。

 梯さんにとって日本橋は、部品の調達などをする場所であるとともに、新しい技術を収集する場所であったのである。
 梯さんと親交が深い共立電子産業会長の蘇建源さんは「日本橋発のもの作り先駆者と言っていいだろう」と、話しているほどだ。

 大阪・日本橋は今、かつての電器街からもの作りの町へと変わろうとしている。
 将来の技術経営者を育てるインキュベーターを立ち上げたり、子どもたちにもの作りの楽しさを教える電子工作教室など、第2、第3の梯郁太郎を育てようと、さまざまな取り組みが進められている。

 

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 大阪・日本橋の電器店などの組織、でんでんタウン協栄会が、毎年春に開催している「でんでんタウンストリートフェスタ」もそのひとつ。
 今年は3月24日に開かれるが、当日、大阪市浪速区日本橋3丁目の日本橋小学校では、小中学生とその親を対象にした「でんでんタウン子どもものづくり祭り」を開催する。今まで堺筋の路上で行っていた工作イベントを、混雑緩和のために1カ所の会場に集約する。

 ここで行われるイベントは、①磁石で遊ぼう(親子で磁石競走)②ミニ4駆ジャンプ大会(作って参加)教材費800円、賞品あり③紙コップすもうロボットでんでん場所千秋楽(予選勝ち抜き者)賞品あり④ラジコンサッカー(自由に遊べます)⑤ロボカップジュニア紹介(2月開催のロボカップジュニア紹介)⑥府立高専ロボコンマシン操作体験(本物を操作する)⑦自由に遊べるロボットコーナー(自由に遊べる)⑧アマチュア無線実演(本物の交信を聞いてトランシーバで遊べる)⑨懐かしのテレビゲーム(大画面で楽しもう)⑩大人の電子工作Arduino作品展示(ハンダ付け体験もできる)。

 いずれも無料で参加できるが、ミニ4駆ジャンプ大会だけは材料費が必要。また、来場者全員が参加できる抽選会もあるという。
 もの作りの町らしいイベントが目白押しである。